インベスコ・世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)で、安定的に毎月5万円の分配金を得るために必要な金額をシミュレーションしてみました。
YouTubeで解説動画も配信しています。
前提条件
シミュレーションの前提条件を整理します。
- 6つのコースのうち「為替ヘッジなし・毎月決算型コース」を前提に計算。
- 為替ヘッジなし・毎月決算型コースは、2017年1月以降、毎月150円(1万口あたり)の分配金を出し続けおり、この分配金が今後も支払われることを前提に計算。
- 分配金は利子・配当・売却益を基にインベスコが基準価額や市況動向等を勘案して決定という運用方針なので、毎月150円の分配金が保証されているわけではない点は留意が必要。
- インベスコ・世界のベストは「アクティブファンド」なので、銘柄分析や選定、株式の売買等を行うファンドマネージャーの実力に対して投資するというスタイルです。
- 毎月分配型は新NISA対象外なので、課税口座で購入する必要がある。
- 投資信託の分配金はファンドの純資産から支払われるので、分配金が支払われた分だけ基準価額は下がります。決算時の基準価額が平均取得価額より高い場合は「普通分配」、低い場合は「特別分配(元本払戻金)」となります。平均取得価額は個々で異なるので特別配当は考慮せずに計算。
- 分配金は総合課税として確定申告することで配当控除を受けられます。しかし、配当以外の所得は個々で差があり過ぎるので配当控除は考慮しないものとする。
- 投資信託の分配金は口数に対して支払われるので、保有口数をベースに必要金額や分配金等を計算。
- 平均取得価額は税引前の表面利回り20%の水準である9,000円と仮定。
※ (150✕12)÷9,000 = 0.2(20%)
- 為替ヘッジなし・毎月決算型コース
- 2017年1月以降、毎月150円(1万口あたり)を出し続けている
- 分配金の原資は利子・配当・売却益を基にインベスコが基準価額や市況動向等を勘案して決定
- 150円の分配金は保証されていない
- アクティブファンドはファンドマネージャーの実力に対する投資
- 毎月分配型は新NISA対象外(特定口座は税率20.315%)
- 純粋な利益は普通分配のみ
- 特別分配は元本の取り崩し
- 配当控除は考慮しない
- 保有口数ベースで考える
- 平均取得価額は9,000円と仮定
月5万円に必要な口数と金額
平均取得価額9,000円で100万口単位で購入した場合の、必要金額、月々の分配金(税引前・税引後)、年間分配金(税引後)を下記に表でまとめました。
上記の表から月々の税引き後の分配金額を見ていきましょう。
400万口購入の場合、
必要金額が360万円で月の税引後の分配金が47,811円なので、税引後5万円にあと少しで届く水準です。
500万口購入の場合、
必要金額が450万円で月の税引後の分配金が59,763円なので、税季語5万円を超えています。
以上のことから、インベスコ 世界のベストで税引き後に月5万円を受け取りたい場合、400万口〜500万口のラインまで投資金額が必要ということがわかります。
このあたりのラインをもう少し詳細に見ていきましょう。
419万口が5万円ライン
下記の図が、416万口から420万口まで細分化した表になります。
この表からわかる通り、月々の税引き後の分配金が5万円を超えるラインは419万口であることがわかります。※税引き後の数字は端数処理などで多少の誤差が生じる場合があります。
平均取得価額が9,000円の場合、377万1000円で419万口を購入することができます。
一月の税引後の分配金が50,082円なので、年間の税引後の分配金総額は60万984円です。377万の投資で年間60万円の分配金はかなり魅力的ですね。
420万口の購入に必要な金額
こちらが420万口を購入する場合の平均取得価額別の必要な投資金額と税引き後の表面利回りです。
平均取得価額8,000円で購入した場合は、
必要金額は336万円、分配利回りは17.9%
平均取得価額8.500円で購入した場合は、
必要金額は357万円、分配利回りは16.8%
平均取得価額9,000円で購入した場合は、
必要金額は378万円、分配利回りは15.9%
平均取得価額9,500円で購入した場合は、
必要金額は399万円、分配利回りは15.0%
平均取得価額10,000円で購入した場合は、
必要金額は420万円、分配利回りは14.3%
過去の基準価額の推移的に、8,000円前後で買えるタイミングはあまりないですが、9,000円前後なら年に2〜3回は買えるタイミングがある場合が多いです。
1万円を超えることは一時的にあっても長く続かないことが多いので、多くの人は9,000円〜9,500円くらいで購入または保有している方が多いと思います。
多少高値で掴んでしまっても特別分配を再投資しておけば、少なくとも9,000円台前半くらいまではすぐに落ちてくると思います。
9,500円以下で購入できれば、400万以下の投資資金で月5万円(税引き後)の不労所得を得ることができます。
利回りは各々の平均取得価額と決算時の基準価額によって異なるので厳密に算出することは出来ませんが、特別分配を考慮せず、単純に年間分配総額と購入資金で算出すれば、税引き後の分配利回りは14%から18%近い脅威のパフォーマンスを叩き出すことができます。
一般的に配当株投資と聞くと、利回り2〜4%程度が多いことを考えると、14〜18%というのは破格の利回りと言えます。
アクティブファンドの注意点
アクティブファンドには注意点もあります。
世界のベストの分配原資は投資先企業の配当だけでなく利子や売買益等も含めた利益から支払われます。なので、純粋な配当益のみで成り立っている一般的な配当株投資と比べて、世界のベストが優れていると単純比較することはできません。
しかし、優秀なファンドマネージャーによる銘柄選定や、売買益も含めたトータルの運用益から分配金を捻出することで14%〜18%といった高い利回りを実現できるのがアクティブファンドの魅力です。
世界のベストのようなアクティブファンドは、銘柄の分析や投資判断や売買等を行うファンドマネージャーの運用方針や実力に対して投資をするというスタイルです。
世界のベストの過去の運用実績、現在の運用方針、分配実績、今後の運用方針などを総合的に勘案して、世界のベストを信じて託しても良いと思った場合は、余剰資金の範囲内で投資をするのが良いでしょう。
安定的な分配金を毎月受け取ることで、日々の生活を豊かに、QOLの向上に役立てることができるでしょう。
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