インベスコ・世界厳選株式オープン(愛称:世界のベスト)で、安定的に毎月10万円の分配金を得るために必要な金額をシミュレーションしてみました。
YouTubeで解説動画も配信しています。
前提条件
シミュレーションの前提条件を整理します。
- 為替ヘッジなし・毎月決算型コース
- 2017年1月以降、毎月150円(1万口あたり)を出し続けている
- 今後も150円の分配金が出続けることを前提
- 分配金は利子・配当・売却益を基に基準価額や市況動向等を勘案して決定
- 150円の分配金は保証されているわけではない
- 毎月分配型は新NISA対象外なので特定口座での購入が前提
- 税引き後価格は税率20.315%を単純計算で差し引いて計算
- 端数処理の関係等で多少の誤差が生じる場合がある
- 純粋な利益は普通分配のみ
- 特別分配は考慮しない
- 保有口数ベースで考える
- 平均取得価額は税引前の利回り20%水準の9,000円と仮定
※ (150✕12)÷9,000 = 0.2(20%)
月10万円に必要な口数と金額
平均取得価額9,000円で100万口単位で購入した場合の、必要金額、月々の分配金(税引前・税引後)、年間分配金(税引後)を下記に表でまとめました。
900万口購入の場合、
必要金額が810万円で月の税引後の分配金が107,574円なので、月10万円を超えています。
以上のことから、インベスコ 世界のベストで、税引き後月10万円を受け取りたい場合、900万口程度を購入すれば、税引き後で月10万円の分配金を得られることがわかります。
月10万円が必要なラインをもう少し詳細に見ていきましょう。
840万口が月10万円ライン
下記図は820万口から900万口まで細分化した表になります。
この表からわかるとおり、税引後の分配金が月10万円を超えるラインは840万口であることがわかります。
※税引き後の数字は端数処理などで多少の誤差が生じる場合があります。
840万口の購入に必要な金額
840万口を購入する場合の平均取得価額別の必要な投資金額と税引後の表面利回りです。
平均取得価額8,000円で購入した場合は、
必要金額は672万円、分配利回りは17.9%
平均取得価額8.500円で購入した場合は、
必要金額は714万円、分配利回りは16.8%
平均取得価額9,000円で購入した場合は、
必要金額は756万円、分配利回りは15.9%
平均取得価額9,500円で購入した場合は、
必要金額は798万円、分配利回りは15.0%
平均取得価額10,000円で購入した場合は、
必要金額は840万円、分配利回りは14.3%
過去の基準価額の推移的に、8,000円前後で買えるタイミングはあまりないですが、9,000円前後なら年に2〜3回は買えるタイミングがある場合が多いです。
1万円を超えることは一時的にあっても、長く続かないことが多いので、9,000円〜9,500円くらいで購入または保有している方が多いと思います。
多少高値で掴んでしまっても特別分配を再投資しておけば、少なくとも9,000円台前半くらいまではすぐに落ちてくると思います。
9,500円以下で購入できれば、800万以下の投資資金で月10万円(税引き後)の不労所得を得ることができます。
利回りは各々の平均取得価額と決算時の基準価額によって異なるので厳密に算出することは出来ませんが、特別分配を考慮せず、単純に年間分配総額と購入資金で算出すれば、税引き後の分配利回りは14%から18%近い脅威のパフォーマンスを叩き出すことができます。
一般的に配当株投資と聞くと、利回り2〜4%程度が多いことを考えると、14〜18%というのは破格の利回りと言えます。
アクティブファンドの注意点
アクティブファンドには注意点もあります。
世界のベストの分配原資は投資先企業の配当だけでなく利子や売買益等も含めた利益から支払われます。なので、純粋な配当益のみで成り立っている一般的な配当株投資と比べて、世界のベストが優れていると単純比較することはできません。
しかし、優秀なファンドマネージャーによる銘柄選定や、売買益も含めたトータルの運用益から分配金を捻出することで14%〜18%といった高い利回りを実現できるのがアクティブファンドの魅力です。
世界のベストのようなアクティブファンドは、銘柄の分析や投資判断や売買等を行うファンドマネージャーの運用方針や実力に対して投資をするというスタイルです。
世界のベストの過去の運用実績、現在の運用方針、分配実績、今後の運用方針などを総合的に勘案して、世界のベストを信じて託しても良いと思った場合は、余剰資金の範囲内で投資をするのが良いでしょう。
安定的な分配金を毎月受け取ることで、日々の生活を豊かに、QOLの向上に役立てることができるでしょう。