ニュースなどでよく目にする東京証券取引、実は誰でも無料で見学することができます。
今回、東京証券取引所を見学で訪れる機会があったので、証券取引所を見学してみたいと思っている方のために紹介したいと思います。
施設概要
コース名 | |
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施設名 | 東証Arrows |
見学時間 | 9:00〜16:30(土日祝日・年末年始を除く) |
費用 | 無料 |
最新の見学時間・見学内容等は公式サイトをご確認ください。
アクセス
住所 | 東京都中央区日本橋兜町2番1号 |
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交通アクセス | 東京メトロ東西線 茅場町(出口11)徒歩5分 東京メトロ日比谷線 茅場町(出口7)徒歩7分 都営浅草線 日本橋駅(出口D2)徒歩5分 JR東京駅(八重洲中央口)徒歩20分 |
東京証券取引所を写真で紹介
東京証券取引所 市場館
東京証券取引所は東京中央区日本橋の兜町にある。
現在の建物は1980年代に建て替えられたものですが、取引所自体は明治時代に渋沢栄一らによって設立された時からずっと同じ場所にある。
こちらはニュースなどでよく映る正面玄関ですが、見学をする場合は裏側の入口から入館します。
入口で手荷物検査を受けます。
東京証券取引所の見どころは、大きくわけて「東証アローズ」と「証券史料ホール」の2つがある。
東証アローズはニュース番組に映ることなどでおなじみの市場情報を提供するスペース。
証券史料ホールは日本の証券市場の歩みや東京証券取引所の歴史を展示物と共に見ることができる。
とりあえずマーケットセンターだけ見たい場合は2階に登ればOK。
日本の証券市場の歩みや、東京証券取引所の歴史をじっくり学びたい場合は、証券史料ホールにも足を運んでみることをおすすめします。
東証アローズへは入口左のエスカレーターを上がっていきます。
手前には新規上場セレモニーで鳴らす鐘を背景に記念撮影ができる場所があります。
エスカレーターを上がった先にある入口から
東証アローズ
奥に進むと・・経済ニュースなどで映る場所で同じみのマーケットセンターが見れます。
ディスプレイに取引が表示されているだけで、フロア内は基本的に無人です。
マーケットセンターは直径17メートルのガラスシリンダーで覆われいます。
ガラス張りになっている理由は「市場の透明性・公正性」を表現しているとのこと。
全銘柄の取引が電子化され、現在の東証アローズのになったのは2000年5月のこと。
現在の東証アローズになる前はこのような立会場になっていました。
ほとんどの銘柄がシステム化された後も、売買高の多い一部の主要銘柄は立会場での売買が続いていました。
同じ場所とは思えないほど活気が伝わってきますね。
現在の無人の取引所を見ているとAIが発展した未来の社会を見せられているような気分になります。
上部には売買が成立した株価の情報が流れるチッカー。
1周は約50m。
回る速度は4段階あり、取引量が多くなると速く回るようになっている。
一番速いときの速度は秒速3.2m(ランニング相当)だそうだ。
エスカレーターを降りて中2階に行くとマーケットセンターの中を近くで見ることができます。
東証社員の方がパソコンの画面を見て、異常や値段や数量の注文や急激な値動きの変動がないかチェックしているとのこと。
しかし、常に人がいる状態ではなく無人の状態でした。
東証の取引時間は前場(9:00〜11:30)と後場(12:30〜15:00)に分かれています。
12:30になるとディスプレイにアニメーションと音楽が一瞬流れた後、午後の取引が静かに始まります。
中2階にある大型ディスプレイには様々な取引情報が表示されている。
上半分には東証の時価総額、上場数銘柄、売買高、売買代金。
日経平均やTOPIXなどの株価指数。
ドル円やユーロ円などの為替レートが表示されている。
下半分には大型株と呼ばれる100銘柄の株価が表示さている。
ここに表示される銘柄は1年に1回見直しされるとのこと。
上場の鐘
中2回の隅には新規上場のセレモニーで鳴らす鐘が置かれている。
1935年頃までは取引の始まりを知らせる鐘として使用されていた。
新規上場セレモニーでは、鐘を5回鳴らすのが決まりになっているそう。
新たに上場する企業が発展することを願って、
五穀豊穣(穀物が豊かに実ること)という言葉の意味を取って5回鳴らすそうです。
ちなみに訪れた時は『アストロスケールホールディングス』という宇宙ベンチャーの企業が上場セレモニーを行っていました。
新規上場がある日に訪れると、セレモニーを見ることができるかもしれません。
チッカーにもお祝いのメッセージが流れている。
※セレモニー中は下の中2階に降りれないので注意が必要です。
見学回廊の中に見学者も利用できる休憩室があるので、そこで時間を潰しても良いし、1階の証券史料ホールを見学するのも良いでしょう。
まとめ
東京証券取引所の見学は、土日祝日や年末年始を除く平日の9:00から16:30の間であれば無料で見学できる※最終入館時間は16:00まで
厳重な場所で敷居が高いと感じる方もいるかもしれませんが、誰でも気軽に訪れることができます。
新NISAから株を始めて、経済ニュースに目をとおす機会が増えた方も多いと思います。
ニュースなどでよく見る東京証券取引所を生で一度見に行ってみてはいかがでしょうか。