日本株高配当ETF【1489】NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信の対象指数である「日経平均高配当株50指数」の定期銘柄入れ替えの内容が公表されました。
入替銘柄
採用銘柄 | 除外銘柄 |
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【3861】王子ホールディングス 【4324】電通グループ 【6472】NTN 【6473】ジェイテクト 【7261】マツダ 【7272】ヤマハ発動機 【8604】野村ホールディングス | 【6178】日本郵政 【7201】日産自動車 【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループ 【8630】SOMPOホールディングス 【8766】東京海上ホールディングス 【9104】商船三井 |
高配当銘柄だった【8306】三菱UFJ、【8630】SOMPO、【8766】東京海上、【9104】商船三井などが、株価上昇等により利回りが下がったことで、構成銘柄から除外されました。
組入時点での配当利回りは、
【8361】王子ホールディングス 5.23%
【4324】電通グループ 4.54%
【6472】TNT 2.34%
【6473】ジェイテクト 5.54%
【7261】マツダ 3.53%%
【7272】ヤマハ発動機 4.61%
【8604】野村ホールディングス 4.84%
株価の上昇力は除外銘柄に比べて弱い印象を受けますが、指数のルールが日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い銘柄で構成する配当利回りウエート方式なので、株価上昇などにより利回りが下がった銘柄が外されてしまうのは仕方ないのかもしれません。
値上がり率や増配率ではなく、その時々の高い配当利回りを求める指数ということです。
1489の買い時
とはいえ、常に高い利回り3〜4%程度を維持しつつ、日経平均やTOPIXなどのインデックスと遜色ない株価上昇力もある1489は、高配当ETFとしてだけでなく、安定的にキャピタルゲインを取りやすいETFでもあります。
1489に限らず株の買い時を探る参考指標として有名な「Fear&Greed Index」にて、ExtremeFear(25以下)になった時に集中して買うと、大きくキャピタルゲインを取れる確率が高いとされるフィアグリ投資。
1489に限らずインデックスや世界のベストなどにも通用しますが、この1489でも再現性が高いです。

直近のFear&Greed IndexでExtremeFear(25以下)になったのは、2024年8月6日前後の植田ショック時や、2025年4月2日の米国関税ショックの時でした。

1489の株価チャートを見てみると、ExtremeFearのタイミングで大きく購入すると、高い確率でキャピタルゲインを取れる可能性が高いことがわかります。
高配当ETFなので、株価がすぐ回復しなくても高配当インカム資産として保有しておくこともできますし、ある程度の値上がり益が出たら売却してキャピタルゲインを取ることも可能なので、用途の柔軟性が高いETFだと思います。
同じ日経平均高配当株50指数に連動する奇数月分配型のTracers・日経平均高配当株50も存在しますが、こちらは投資信託の特性上、配当以外の利益やファンド資産も含めた分配になるので、投資する際は投資信託の仕組みを理解した上で購入する必要がありますが、取得価格ベースでの利回りは1489より高くなりやすいので、1489で種銭を稼いで、Tracersで分配利回りを稼ぐという戦略も良いと思います。
もちろん、世界のベストなどに回すのもありです。
まとめ
今回の銘柄変更が株価にどのような影響を与えるかは分かりませんが、今後も市場平均にある程度連動した動きになることが予想されます。
細かいことを考えたくない方は、積立投資や一括気絶投資でも良いですし、じっくり待てる方は「ExtremeFear」で大きく買ってキャピタルを狙いに行くのもありだと思います。
今後の日本株に関しては、関税問題、景気後退、金利上昇などのネガティブ要因も多いですが、ETFの場合は極端な信用収縮でも起きない限り、大怪我をする可能性は低いと思います。
あまり相場に振り回されず、ここぞという時だけ売買したい方などには、やり方次第で様々な戦略が取れる1489をウォッチしてみてはいかがでしょうか。